家庭を大事にしたいなら、レストランで働くことをおススメできない4つの理由

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どうも、仕事人間を卒業して家庭との両立を目指すそらひろです。

私は飲食業が好きです。

高校時代に料理人の道を志してから、ずっと飲食の仕事をやってきました。

そして、その大半は高価格帯の高級レストラン、人気レストランです。

そんな私から、言えることがあります。

レストラン、育児には向いていません。

残念ながら…ね。

正直、薄々わかってはいたんです。

実際に経験することで、それは確信に変わりました。

レストラン、育児には向いていません(2回目)

もちろん、レストランで働いてる人にも家庭や子供がいる人はいます。

これからお話していく問題点を克服して、やっていける人もいるでしょう。

他人である私に、他所の事情なんて分かるはずはありません。

ですが、もし…

もし、あなたが育児に参加したいというのであれば

レストランに勤めることはオススメできません。

なぜなら、そこにはひとりではどうすることも出来ない問題に溢れているからです…

①リモートが不可能

コロナ禍の影響もあり、今ではすっかりリモートワークが浸透しています。

通勤の必要がないとなれば、育児家庭にとっては嬉しいことでしょう。

しかし、当然ながらレストランに勤めている以上、リモートワークはできません。

料理はもちろんのこと、空間も併せて価値として提供している場がレストランです。

また、料理を提供するための設備が必要な仕事でもあります。

たとえデリバリー業態だったとしても設備がある場に出勤しなければならず、デリバリーならサービスマンはいりません。

ですから、仕事をするにあたって家を出ることは避けられないのです。

料理、データで送れるようにならないかなぁ…。

このままコーヒーを送信、なんて。

②退勤時間が遅い

今の職場はレストランの中でもかなり早く帰れていますが、それでも一般的には遅い時間です。

そして、レストランであるならば、これ以上早い時間での退勤をするのは不可能でしょう。

なぜかって?

ディナーの営業があるからです。

レストランにとって大事な時間

皆さんはいつも夕ご飯を何時に食べるでしょうか?

おそらく、一般的には19時くらい。

そういうことです。

ディナー営業がある以上、お客様の食事が終わってから帰る私たちの退勤時間はどうしたって遅いです。

なんなら業態の違うカフェだって、それくらいの時間まで営業してますよね。

ディナー営業は売り上げのメイン要素

ランチはともかくとして、ディナーを営業しないレストランって、無いんじゃないのでしょうか?

なぜなら、夜こそが売り上げを上げるための重要な時間だから。

ランチと比べても料理の単価が上がり、何よりも飲食業において利益のメインである飲料が出やすい環境。

高価格帯のレストランは、料理はお任せコースのみで設定していることが多いです。

すると、料理でお客さんからいただける価格は固定されます。

となれば、どれだけ利益率の高い飲料を売れるか

レストラン経営において、ディナーをやらないという選択肢はそう簡単にできることではありません。

この期間は多くのお店が時短営業をしてしています。

その分、スタッフが退勤する時間も早くなっているかもしれません。

コロナ禍が終わり、日常が戻れば多くのレストランは営業時間を元通りにするでしょう。

退勤するのが深夜になる日々が帰ってきます。

日が変わるまでに帰れるかどうか…

私は子供が起きてる時間に家に帰りたい。

③気軽に休める雰囲気ではない

レベルの高いレストランで働いてる人たちは、やはり意識も高いもの。

向上心に溢れていて、しっかりとプライドを持って仕事に取り組みます。

いいことだと思います…が。

自分が持っている時間やお金のほとんどを仕事に関することに消費するその姿勢は、育児や家庭との両立には合いません。

今まで働いてきて思うのは、良くも悪くも強豪校の部活みたいなんですよね、この仕事。

意識の高さゆえか、そう簡単に休めるような雰囲気はありません。

きつい環境で長時間働くことを美徳とする考えが、いまだに根付いている業種なのです。

この意識こそが、飲食業の一番深い闇の部分かもしれませんね。

以前の職場でのお話

サービスマンのトップが、幼い息子さんによく風邪を移されていました。

それに対して部下から、休み過ぎだと不満の声が上がってしまったのです。

子供からの病気はもらいやすいと聞きます。

病気になって休むのは何も悪いことではありません。

ですが、それが難しい空気がレストランにはあります。

1人休んだだけでも他の人に対する負担が大きく増えてしまう。

そんなレストランの組織形勢自体も問題でしょう。

自分自身が既に仕事に追われて辛いからこそ、他の人が休むことが許せない環境が出来上がってしまうのかもしれません。

④給料、安いよ

たーまに、こんな誤解をされている方がいらっしゃいます。

「高級レストランは高級だから従業員の給料も高い」と。

そんなわけねーだろ

…失礼しました。

レストランのランクと給料は一致しませんし「むしろ…」なところがあります。

会社として見ると…

レストランを会社として見ると、中小企業どころか極小企業がほとんどです

レストランのランクは全く関係がありません。

会社の規模が小さく利益率の少ないこの仕事。

高級レストランであっても、従業員に高い給料を出せるところはそうないのです。

人件費を上げられるほど儲かる仕事ではないということ。

給料なら大手チェーン店の方がよっぽどいいでしょう。

以前の職場で、先輩が常連さんとお給料のお話をしたところ…

金額を聞いた常連さんが「夢がない!!!!」と一蹴してました。

確かに夢がない金額です。

儲かりません

側から見れば、やりがい搾取

高級レストラン、人気のレストランで働く若い子達は修行として働いている感覚です。

とんでもないやりがい搾取で経営が回っています、この仕事は。

それで良いのか悪いのかは、当事者達にしか分かりません。

が、客観的に見ると、働きやすい環境とは呼び難いものがありますよね。

給料を時給で換算すると、虚しくなるからオススメできません。

お給料、安いんです。

上手くやってる人もいる、けど

もちろん、そういった中でも家庭を持ち、うまくやっていく人はいます。

だからと言って自分も我慢して続けようとは思いません。

その家庭では、奥さんがワンオペでも頑張って家庭を支えているかもしれない。

誰か手助けしてくれる存在がいるのかもしれない。

他所は他所、ウチはウチ。

私は家族のために夕飯を作れる時間に帰りたい。

子供が起きてる時間に家に帰りたい。

レストランで働いてるかぎり、難しい話です。

だからこそ、私は転職をするつもりです。

だからこそ、育児にしっかり参加したいなら、レストランに勤めることはお勧めしません。

おわりに

いかがでしたか?

好きな仕事ではあるものの、いかにレストラン勤務が育児に合わないのかを挙げていきました。

「努力でなんとかする」

そんな精神論では、どうにもなりません。

どうしたって帰る時間は遅くなります。

もちろん、各家庭で上手くできるのならそれでいいんです。

ですが、目の前の仕事だけ重視するあまり、未来で後悔することのないように。

しっかりと考えて選択することをお勧めします。

散々なことを書いてきましたが、自分は飲食の仕事が好きです。

側から見ればやりがい搾取だらけですが、それでもやっぱり好きなことが仕事なので。

今はそれ以上に優先したいことができたというだけのこと。

では

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