妻が妊娠6ヶ月を過ぎました。無事折り返し地点を通過です。
感覚としてはあっという間の出来事で、この感覚のまま気付いたら赤ちゃん生まれてるんだろうなと言うような感じです。
「ウカウカしていたら、なんの知識も無いまま赤ちゃんをお迎えをすることになってしまう!!」
と思いから、最近は通勤の電車内で育児本を読んでおります。
その中から、本日は講談社より出版されております、ハラユキさんの著書【ほしいのは「つかれない家族」】をご紹介していきます。
著者のハラユキさんは、1児の母であるフリーランスのイラストレーターさんです。
旦那さんは建設関係のお仕事をしていて、日々多忙を極めています。
なので、子供が生まれた時は、ハラユキさんが常に面倒を見なければいけないワンオペ状態に。
満足に睡眠も取れない過酷な育児で、体力はどんどん削られていき…
また、育児に積極的に参加しない旦那さんにも、不満がどんどん溜まっていった結果…
ついに体に異常をきたすまでに追い込まれてしまいました。
このままではいけないとハラユキさんは感じます。
そうして、たくさん考え、旦那さんと話し合いをしていったなかで、辿り着いた結論が
「必要なのは、二人が疲れないための仕組み」ということでした。
努力や精神論でなんとかするのではなく、アイデアと仕組みによって負担を減らしていくということです。
この本は、そんなハラユキさんが、世界各地の夫婦や家族のスタイルを取材していって見つけた
世界共通の「つかれない家族」の暮らし方と考え方を描いたエッセイになります。
タメになるのはもちろんのこと、漫画の部分が多いので大変読みやすくなってます。
いろんな環境、世界の家族のエピソードから「つかれない家族」のヒントが示されていくのですが
この中から、私なりに特に印象的だったポイントを解説していきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。
親がイライラしてると子供にもよくない!目指せ「つかれない家族」!
分担を「性差」ではなく「個人差」で決めている
「男は仕事、女は育児」という考えは、今の私たちからすると全くピンときません。
能力や得意分野は人それぞれ、男女関係なく存在するというのに、分担の基準が性別というのはなかなかナンセンスだと思います。
ではどうすればいいのか?
この本では「時間的にやれるほうが、または素質としてふさわしいほうが、やる」というふうに記しています。
ウチの場合だと、特に役割を決めておらず、まさに「やれる人がやる」といった感じです。
その中で、当然料理人である私の方が料理が得意ですし、基本リモートワークで家にいる妻は、いつでも洗濯物を取り込む事ができるので、それぞれ料理と洗濯の頻度が多いです。
インタビューした家族の一つに、イギリス人男性と日本人女性の国際結婚をしたご夫婦が紹介されています。
なんと子供が6人もいるのですが、旦那さんの仕事が休みの時は、当たり前のように家事に参加します。
その理由を聞いても、キョトンとされ「だって当たり前の事だから」と、そもそもの意識が日本とは違うんだなと感じさせます。
海外から見た日本人男性の育児に対する意識というのは、欧米と比べてかなり低いという認識で、日本人女性がかわいそうだと哀れまれてしまうレベル。
大丈夫か?日本の古い固定概念。
自分の家の事なのだから、自分でもやらなきゃダメですよね。
「時短」「外注」「合理化」をどんどんしている
以前Twitterで話題となった「ポテサラ事件」をご存知でしょうか?
スーパーの惣菜コーナーでポテトサラダをカゴに入れたお母さんに対して、見知らぬオッサンが「母親ならポテトサラダくらい作ったらどうだ」と言ってきたという出来事です。
私は「このオッサン、普段料理しない人なんだろーな。」と思いました。
だって1からポテサラ作るのって、わりと面倒だし。
そして、このお話で問題なのが「楽するのはいけない事」「大変なのが美徳」とされている日本独特の考え方です。
ただでさえ大変な「育児」という大仕事をこなしているのに、少し楽をすることも許されず、「自分はやらない奴」がそれを言ってくるとなれば、理不尽ここに極まりです。
そんなストレスを与えられて、爆発しない方がおかしいというもの。
旦那さん、お仕事大変かもしれませんが、奥さんの家事に文句言ったりしてませんか?
そして、その家事を自分はこなせるのでしょうか?
毎日の献立考えるのって、すごい大変なんですよ。一回やってみろ。
…失礼しました。
この本で紹介されている家族は、どれも積極的にラクをしようとしています。
時短家電はどんどん採用していき、ベビーシッターや家事代行もどんどん使っていきます。
今では液体ミルクもありますし、市販のベビーフードは栄養バランスもしっかりしています。
自分たちがこだわりたいものには、手をかけても苦にはならないですが、それ以外だとその手間は自分たちの心身を追い込むストレスになりかねません。
積極的にラクをしていいんです。ラクをする事で、子供にとっていい影響のある「ストレスの少ない家庭」が出来上がるのですから。
印象的だったエピソード① 【夜泣きは無視していい】
この本の中で目から鱗だったエピソードがあったので、ご紹介します。
先ほども紹介した、イギリスの子供6人国際結婚ファミリー
ベッドは、赤ちゃんと夫婦で別々なんだそうです。
しかも、生後半年くらいからは、子供と夫婦のベットは別の部屋に!!
インタビューによると、生後半年もすれば夜中授乳なしでも体力的に問題ないそうで
最初は夜泣きをするのですが、泣いても来ないとわかると起きないで寝るようになる、と。
赤ちゃんも、ひとりで静かなので熟睡しやすいそうです。
赤ちゃんの夜泣きに苦しむお母さんの話はよく聞くので、そんな考え方もあるんだなぁと新鮮な気持ちになりました。
ウチの子供もこれで、夜泣きしないようになるのかな?
もちろん個人差はあるでしょうが、やってみたいなぁと思います。
印象的だったエピソード② 【日本の家庭料理、手間がかかるワケ】
みなさん、料理はちゃんと一汁三菜作ってますか?
私は作ってません。手間なので。
朝昼晩どれでもしっかりした料理を作るとなると骨が折れます。
海外では、朝昼はサンドイッチやシリアル、パンにサラダとチーズやハムといった、火すら使わないメニューが多く、凝った料理はたまにしかやらないところが多いです。
なぜ日本の家庭料理はあんなにも品数が多く、手間がかかるのかというと、そのルーツに原因がありました。
私たちの家庭料理の元となっているのは、懐石料理です。
一汁三菜+αの料理ですが、元々これは女中(お手伝いさん)がいるような上級家庭で指南されたものが広まったものです。
お手伝いさんがいるから、毎食そんな品数を作れるんです。
となると、今のお手伝いさんのいない家庭環境では、もっと簡素化してもなんら問題はないですよね?
栄養バランスは考えますが、品数はそこまでシビアになる必要はないのかなと思います。
終わりに【家庭を一つの会社として考えてみると】
いかがでしたか?
今回はほんの一部を切り取って、私なりの解説をさせていただきました。
本書にはまだまだ「つかれない育児」のヒントがたくさん詰まっています。
よろしければ、ご自身でお読みになってください。
仕事を一生懸命頑張っている旦那さんは、家庭を一つの「会社」として考えてみると、理解が深まるかもしれません。
一人が孤独の中タスクに追われ続け、そしてその一人がダウンしてしまった場合、代わりにタスクをこなす能力のある人がいない…
こんな会社だったら、きっと離職率は高いでしょうね。いわゆるブラック企業です。
あなたのご家庭はそんな「ブラック家庭」の状態にはなっていませんか?
十分に話し合い、お互いを尊重していき、たくさんのアイデアを用いることで「つかれない家族」へと近づいていく。
家族という「他人」とどう過ごしていくか?
育っていく子供のよりよい環境ためにも、私たち夫婦が「つかれない」環境を作れるようにしていきたいと思います。
では
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